2017-01-01から1年間の記事一覧
エミリ・ディキンソンの詩でまた好きなものを一つ。翻訳するだけしてずーっと温めてたやつ。 エミリ・ディキンソン「取り憑かれるのに部屋である必要はない」 取り憑かれるのに部屋である必要はない、 家である必要はない、 だって脳には物質的な空間に優る …
最近ちっとも詩が読めていないし翻訳もできていないので、以前ツイッターで紹介したら少し反響があったこちらを全文訳してみようと思います。ちなみに実際のパフォーマンス(slam poetry)では使われている言葉が少し違ったり、テクストにはない表現が含まれ…
人生が過去から現在未来へと無情に流れていく時間の堆積である以上、いかに時に抗うかは常に詩人の命題の一つであり続けるだろう、というような話を再び。 ワーザン・シャイア「後ろ向きに」 サーイド・シャイアへ後ろ向きに部屋へと歩いてくる彼の姿で詩を…
映画の内容・テーマにがっつり踏み込んでいますのでご注意ください。それ以外で言えることはメガネのレナーさんがめちゃんこかわいいということくらいです。 "We spend our entire lives trying to tell stories about ourselves [...]. It is how we make l…
「物語ること」についての物語はいろいろありますが、これもまたその一つであるとは見る前は想像していませんでした。 (以下、内容結末に触れています。) 90年代後半に一大ムーブメントとなった『トレインスポッティング』から20年、続編の『T2 トレインス…
今年は最低月に一本はコンテンポラリーな詩の翻訳をしたいと思っていたのに先月思いがけず忙しくて手がつけられず、今月も気づけば終わりがすぐそこに見えてきてしまいました。。が、ちょっと前になかなかいいスポークンワードの詩を見つけたので、訳してみ…
タイトル通りの内容です。一つの歌詞をネチネチ読み込むという完全に趣味の投稿になりますが、昨年ツイッターでちまちま書いていたことをまとめたものになるので、よかったら読んでみてください。なぜ今頃こんな記事を書くかというと、単純に自分の気分がの…
いよいよ日本公開された『モアナと伝説の海』見てきました。 近年のディズニーは自分たちが作ってきた「プリンセス像」をアップデートし続けていて、今作もその系譜に連なる一作。ですが、わたしは今回ちょっと視点を変えて、プリンセスものとしてではなく、…
昨年秋に購入してからなかなか読めていないサラ・ハウ(Sarha Howe)の詩集Loop of Jade(2015年のT.S. エリオット賞受賞作!)より1篇訳してみたいと思います。本当は最後まで読みきってからレビューしようと思ったのだけど、それだといつまでかかるかわか…
Let me talk about this topic in English, even though it might prevent people who visit the blog from reading this post. After getting type one diabetes, I became even more eager in learning the English language because I wanted to be able …
あけましておめでとうございます。気づけば2017年が始まってしまいました。昨年後半はブログを本格的に再開し、思いがけずいろいろな方に読んでいただける機会に恵まれ、書いていて非常に楽しい下半期でした。まあ年末にかけてほとんど書けなくなってしまい…