A handful of Christmas poems by Wendy Cope

Translated by me.



ウェンディ・コープ「クリスマスの詩」

クリスマス、小さな子どもたちは歌い、陽気に鐘が鳴る
冷たい風に手や顔はひりりと痛み
幸せな家族たちは教会に行き、愉しげに交友を深める
こういうことの全部が驚くほど不快でしょうがない、あなたがシングルなら。


The original poem: 'A Christmas poem' is here.
The Great Christmas Compendium: A Christmas Poem - Telegraph

ウェンディ・コープ「もう一つのクリスマスの詩」

クリスマスのやつが、またやってきた。
親愛の杯を掲げよう:
地球に平和を、人には思いやりを、
そして男たちに皿洗いを。


The original poem: 'Another Christmas Poem' is here.
Poetry Friday: Another Christmas Poem by Wendy Cope |

クリスマスですね。最近全然更新できていないのですが、せっかくなのでクリスマスの詩を2篇紹介して、ささやかなクリスマス・ギフトとしたいと思います。どちらもウェンディ・コープ(Wendy Cope)というイギリス人詩人のシャープなユーモアが光る小品。1篇目は、ああ独り身のクリスマスが惨めと言われるのはイギリスでも同じなのだなあと感慨深くなります。4行きっちり脚韻を踏む律儀なリズムの良さが、なんというかいい意味で癪にさわる。2篇目は"goodwill to men"(人には思いやりを)のmenの意味を次の行で「男」として拾って、「彼ら(男たち)に皿洗いをさせよう」とさらりとフェミいことを言っています。こういう軽やかでユーモラスなフェミニズムのあり方ってイギリスらしいなと思う。


Thank you for coming to my blog. I hope you've had a wonderful Christmas :)