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私的「救い」の歌

音楽 文学

音楽に「救われる」という体験を挙げるとしたら、私にとってはそれは間違いなくこの歌を聴いたときなのである。「あなたは一人じゃない」。これ以上に力強い言葉を私はあまり知らない。

デヴィッド・ボウイ「ロックンロールの自殺者」
The original lyrics are from here.

時は煙草を手にとり、あなたの口に運ぶ
あなたは指をくわえ、また別の指をくわえ、やっと煙草をくわえる
部屋一面に響く音、その余韻、でもまたあなたは忘れてしまう
ああ なんという あなたはロックンロールの自殺者

失うには年老いすぎ、選ぶには若すぎる
時計はあなたの歌を忍耐強く待っている
あなたはカフェを通り過ぎるが、食事はしない あなたは長く生きすぎたから
ああ あなたはロックンロールの自殺者

よろめきながら道を渡ると、シボレーのブレーキが唸りを上げる
でも日が明けようとしているから、あなたは家路を急ぐ
太陽にあなたの影を枯らさせないで
牛乳配達車に心を乗っ取られないで
彼らはなんとも自然ーー決まって不親切


ああ愛する人よ!あなたは一人じゃない!
あなたは自分自身を見つめているけれど、それは真っ当じゃない
あなたの頭はめちゃくちゃに混乱しているけれど、僕が君に気づかせてやれれば
ああ愛する人よ!あなたは一人じゃないんだ!
あなたがなんであろうと、誰であろうと
いつ、どこにいようとも
ナイフがよってたかってあなたの脳を切り裂くかのようだ
僕にもそんなことがあった
その痛みを分かち合うことができるから
あなたは一人じゃないんだ!

さあ僕と一緒に、あなたは一人じゃないんだ
僕と一緒にはじめよう、あなたは一人じゃないんだ(すばらしい)
さあ手をだして、だってあなたは素晴らしいんだ(すばらしい)
手を差し出して、あなたは素晴らしい(すばらしい)
さあ手を差し出して

David Bowie, “Rock 'N' Roll Suicide”.
(拙訳)