Valentine's Love Songs

Selected by Dakota

  1. Ra Ra Riot/Can You Tell
  2. The Moldy Peaches/Anyone Else but You
  3. Arctic Monkeys/Mardy Bum
  4. Metronomy/Trouble
  5. Arctic Monkeys/Do I Wanna Know?
  6. Amy Winehouse/Love Is a Losing Game
  7. The Velvet Underground and Nico/I'll Be Your Mirror
  8. Foster the People/I Would Do Anything for You

趣味丸出しですが。そしてアンハッピーな曲が多いですが。なかなかいい選曲だと自分では思う。曲順にもけっこうこだわっています。

せっかくなので一曲だけ歌詞の訳を載せましょう。どの曲にするか迷ったけど、当代一の「不機嫌なラブソング」*1の歌い手であるアレックス・ターナーの初期傑作、‘Mardy Bum’で。ちょっと意訳してます。


Arctic Monkeys/Mardy Bum

元の歌詞はこちらから。

ねえ、マーディ・バム
さっきからしかめ面してるけど、まるで銃身を見下ろしてる気分だよ
ほら、発射した
そして不満が噴き出すんだ
君にはもっと素敵なところが、ぼくの大好きなところがあるのに

たとえばほら笑って冗談を言い合ってるときの君とかさ
キッチンで抱き合ったときのことを思い出して
そこからまた始めるために

あの頃はうまくいってたよ
ああ、でもそんなときを思い出すのも難しい
今日みたいに君が喧嘩腰でそんな顔をしてる日には

ねえ、マーディ・バム
またぼくが何かやらかしたんだろう?
そんなことだと思ったんだ
だって君がそこで振り返ったとき
黙りこんで、あの落胆した顔になったからさ
そんな顔を見るのは耐えられないよ

ぼくたち笑って冗談を言い合ったりできないかな?
キッチンで抱き合ったときのことを思い出して
そこからまた始めるために

あの頃はうまくいってたよ
ああ、でもそんなときを思い出すのも難しい
今日みたいに君が喧嘩腰でそんな顔をしてる日には

ああ、遅れて悪かったよ
でも電車を逃して、交通渋滞もひどくて
こんな言い合い続けていられないよ
君が「アンタ気にもしてないんでしょう」って言うから、また喧嘩が始まるんだ
気にしてるさ!気にしてるにきまってるだろ!

だから笑って冗談を言い合おうよ
キッチンで抱き合ったときのことを思い出して
そこからまた始めるために

あの頃はうまくいってたよ
ああ、でもそんなときを思い出すのも難しい
今日みたいに君が喧嘩腰でそんな顔をしてる日には

決してハッピーな内容ではないのだけど、歌い手の彼が彼女をすごく愛してるというのもよく伝わってくる詞ではないでしょうか。好きなのに、うまくいかない。そんな心のギリギリした感覚が、アレックスの抜群の詩的センスとちょっとささくれだったような歌唱・ギターサウンドによって、ものすごく鮮やかに再現されています。最近作AMの‘Do I Wanna Know?’では、いよいよアレックスの詩も円熟を極め、”the nights were mainly made for saying things that you can't say tomorrow day”*2なんていう素晴らしすぎるフレーズも残していますが、ラブソングの歌い手としてのアレックスの才能はすでにファーストアルバムの‘Mardy Bum’でしっかりと花開いているんですよね。ちなみに上のリストではMetronomyの‘Trouble’を間に挟む形で‘Mardy Bum’と‘Do I Wanna Know?’を配置していますが、ここでアルバムのA面B面の切れ目のようなものを意識して聴いてみるとおもしろいです(‘Trouble’までがA面です)。‘Mardy Bum’から‘Do I Wanna Know?’までの6年間におけるアレックスの成長ぶりがはっきりと聴き取れます。ほんと、もんのすごい歌うまくなったし、大人になったよなあ……となんだか感慨にふけったところで今日はおしまい。初めての投稿でしたが、読んでくれた方(がいるのならば)お付き合いどうもありがとうございました。ではまた。

*1:わかる人にはわかると思いますが、スヌーザーの特集からパクってます。あの企画とても好きでした。

*2:夜は、次の日には言えないことを言うためにあるんだ