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Sarah Howe, 'Tame'(2017年1月①)

昨年秋に購入してからなかなか読めていないサラ・ハウ(Sarha Howe)の詩集Loop of Jade(2015年のT.S. エリオット賞受賞作!)より1篇訳してみたいと思います。本当は最後まで読みきってからレビューしようと思ったのだけど、それだといつまでかかるかわか…

A handful of Christmas poems by Wendy Cope

Translated by me. ウェンディ・コープ「クリスマスの詩」クリスマス、小さな子どもたちは歌い、陽気に鐘が鳴る 冷たい風に手や顔はひりりと痛み 幸せな家族たちは教会に行き、愉しげに交友を深める こういうことの全部が驚くほど不快でしょうがない、あなた…

自らを救う女子のお伽噺、再び+『17歳の肖像』/Carol Ann Duffy, 'Little Red-Cap'

以前から何度か話題にしている英詩人キャロル・アン・ダフィの詩集The World's Wifeを読み始めた。 The World's Wife: Picador Classic (English Edition)作者: Carol Ann Duffy出版社/メーカー: Picador発売日: 2014/12/15メディア: Kindle版この商品を含む…

You can let them touch you, but never let them grab your pussy / Sarah Kay, 'The Type'

サラ・ケイ「ザ・タイプ」Sarah Kay - "The Type" - YouTube 誰にでも場所が必要だ。 それは他の誰かの内にはない。 --リチャード・サイケン あなたが、男性が見たくなるような女性に成長したら 彼らに見せてやったらいい。でも視線を手と間違えないで。あ…

Sarah Kay, 'Dreaming Boy'

最近コンテンポラリーな英詩を積極的に読んでいこうと思い、ちまちまと掘り始めているのだけど、そこで出会ったサラ・ケイ(Sarah Kay)という詩人が素敵なので一篇訳してみる。相変わらず翻訳のセンスがなく、原詩の魅力を殺している点には目を瞑ろう。 198…

「私(I)」の声を聴け/Sylvia Plath, 'Lady Lazarus'と'The Applicant'に見る劇的独白の効果

久しぶりに図書館でいろいろ漁っていたら、こちらを見つけた。イギリスの詩を読む (奈良女子大学文学部“まほろば”叢書)作者: 齊藤美和出版社/メーカー: かもがわ出版発売日: 2016/03/03メディア: 単行本この商品を含むブログを見るこの前アナ雪とゴブリン比…

My Favourite Encouraging / Inspiring Poems/勇気をくれる詩3選

落ち込んだとき、挫折したとき、自分の存在価値が信じられなくなったとき、読むとよい詩。 Emily Dickinson, 'If I can stop one heart from breaking" POEM: IF I CAN STOP ONE HEART FROM BREAKING, BY EMILY DICKINSON祖父はアマースト大学の創始者の一人…

抱き合う女の今と昔/『アナと雪の女王』とChristina Rossetti, _Goblin Market_

先日、超今更ながら『アナと雪の女王』を見ました。(以下とってもネタバレ注意)アナと雪の女王 MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社発売日: 2014…

クリスティナ・ロセッティ『ゴブリン・マーケット』和訳

朝も夕も 乙女たちはゴブリンが呼び売りするのを聞いた 「我々の果樹園の果物はいらんかね いらんかね、いらんかね リンゴにカリン レモンにオレンジ ふっくらとした、鳥についばまれていないサクランボ メロンにラズベリー 頬を輝かせたモモ 頭の黒いクワの…

地獄の鳥の詩/『ハミングバード』とWilliam Blake, 'London'

大学3年くらいまではジェイソン・ステイサムの出演作とあらば何でも映画館まで見に行っていた。それが進路関係で忙しくなってから精神的にも物理的にも映画を見る余裕がなくなり、習慣になっていたイサム追っかけもできなくなっていた。そんなわけで、ステイ…

This is how I enjoy my life

ただただ最近好きなものを紹介する記事です。 ・パン 1型糖尿病を発症して元旦から入院していた間、ご飯はすべて米飯と味気のないおかずの、いわゆる病院食でした。その反動からか退院してからとにかくパンが食べたくて、最近は3食パンも当たり前、日々おい…

「ロックンロールの自殺者」追記

先日David Bowieの‘Rock ‘n’ Roll Suicide’を訳していて、ずっとどういう意味なのかわからなかった箇所の謎がやっと解けた。というお話を駆け足でする。 Chev brakes are snarling as you stumble across the road But the day breaks instead so you hurry …

私的「救い」の歌

音楽に「救われる」という体験を挙げるとしたら、私にとってはそれは間違いなくこの歌を聴いたときなのである。「あなたは一人じゃない」。これ以上に力強い言葉を私はあまり知らない。 デヴィッド・ボウイ「ロックンロールの自殺者」 The original lyrics a…

『キングスマン』/わが愛しのマシュー・ヴォーンと、『ワールズ・エンド』、G・K・チェスタトン、そしてアーサー王

大好きなマシュー・ヴォーン監督の『キングスマン』をやっとこさ見に行った。以下ややネタバレ注意というか、私のとりとめない妄言と脱線がかなりひどい。『キック・アス』で「子どものファンタジーが大人のリアルを食い殺す瞬間をこそ撮りたいのだ」と宣言…

もう一つ

スティーヴィー・スミスを。シルヴィア・プラスもスミスが好きだったようだ。 Stevie Smith, ‘Not Waving but Drowning’Nobody heard him, the dead man, But still he lay moaning: I was much further out than you thought And not waving but drowning.P…

ただのワガママとも言うが

スティーヴィー・スミスの魅力が少しわかってきたかな。 Stevie Smith, ‘In My Dreams’In my dreams I am always saying goodbye and riding away, Whither and why I know not nor do I care. And the parting is sweet and the parting over is sweeter, A…

たしかなロマンス

最近Arctic Monkeysのファーストを聴き返していて、やっぱりアレックス・ターナーの詩世界ってすごいなあと改めて感じ入っている、だこたです。そんなわけで今回は音楽タグに加えて文学タグもつけて、ファーストの最終曲A Certain Romanceの歌詞を和訳してみ…